東京大学薬学部の留年率・卒業率・国家試験合格率【2019年度入学】
東京大学薬学部薬学科を調べるときは、「卒業」と「薬剤師国家試験への合格」を分けて見ることが大切です。どちらも学びを続けるうえで重要な数字ですが、同じ出来事を数えたものではありません。この記事では、2019年度入学者について示された値と、比較のために集計した薬学部の中央値を並べ、数字から読み取れることを整理します。
東京大学では、入学後すぐに薬学科で学び始める形ではありません。進学選択と薬学部への進学を経て、薬学科に配属されます。その道筋を踏まえないまま、ほかの大学の「入学から卒業まで」と同じ感覚で割合を読むと、比べる起点を取り違えます。まずは対象となる学科と時点を確かめてください。
目次
東京大学薬学部の3つの数字(2019年度入学生)
| 指標(2019年度入学生) | 東京大学 | 薬学部79学科の中央値 |
|---|---|---|
| 6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合 | 77.8% | 61.8% |
| 6年で卒業した割合 | 88.9% | 68.0% |
| 退学・除籍などの割合(2019年度入学者・文部科学省調査) | 0.0% | 11.1% |
2019年度入学(文科省2025年度調査): 合格率77.8%(大学個別の人数は最新公式PDF未公表)/2019年度入学(文科省2025年度調査): 卒業率88.9%(同上)。中央値は東京大学を含む薬学部79学科の公表値を本サイトで集計したものです。退学・除籍などの割合は、文部科学省「薬学部の6年制課程における退学状況等」(2025年度調査結果)に載っている2019年度入学者の値です。
2019年度入学生について、6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合は77.8%、6年で卒業した割合は88.9%です。表の右列には、東京大学を含む薬学部79学科から本サイトで集計した中央値を置きました。合格と卒業のどちらも、まずはそれぞれの意味を確かめてから比較する必要があります。
退学・除籍などの割合は0.0%です。この値は文部科学省が2019年度入学者を対象に調べたもので、薬学科の学年別人数からこの記事が計算した割合ではありません。卒業率や国試合格率と横に並んでいても、出所と数え方を混同しないことが重要です。
中央値との差だけで、個々の学生が進級しやすいかどうかは決まりません。留年や卒業延期の理由、本人に残っている科目、再試験の条件は、この表だけでは分からないためです。表は大学全体の状況をつかむ入口として使い、ご自身の判断には現在の成績と履修状況を重ねてください。
入学から卒業まで、学年別にどう残ったか
東京大学は1・2年次を教養学部で学び、3年次に薬学部へ進学し、4年次に6年制の薬学科へ配属されます。そのため薬学科に配属された人数を起点にしています。大学の公表資料が古いため、数値は文部科学省2025年度調査の2019年度入学者の値です。
今回のデータには、薬学科について各学年に何名が在籍したかという連続した人数がありません。したがって、どの学年で何名が残ったかを示す表や、学年ごとの減少幅は作れません。示されているのは、6年で卒業した割合と、6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合です。
学年ごとの進み方を考える際は、教養学部から薬学部への進学、薬学部から薬学科への配属、配属後の単位修得を別々の段階として捉えると整理しやすくなります。今いる段階で求められる条件を履修案内と成績表で確かめ、次の段階へ進むために何が必要かを具体的に書き出すことが出発点です。
卒業までの経過を知りたいときも、卒業率から途中の学年別人数を逆算することはできません。休学や卒業延期など、表の割合だけでは区別できない経過があります。必要な情報は所属先の履修規則と自分の単位取得状況で確かめ、大学全体の割合を個人の見通しに置き換えないようにしてください。
この数字の読み方
卒業率と国家試験合格率を分ける
6年で卒業した割合は、定められた期間に卒業したかを示します。6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合は、卒業だけでなく国家試験の結果まで含めた指標です。後者を「卒業できた人のうち何%が受かったか」と読み替えることはできません。表にある2つの割合は、そのまま別の問いへの答えとして読んでください。
受験資格や卒業の見込みを確認したい人にとっては、国試の勉強を始める時期よりも、まず卒業に必要な科目と実習の条件を把握することが先になります。既に単位がそろっている人は、弱点科目や演習の進み具合を確認します。優先順位は同じ数字を見ている人同士でも変わります。
退学・除籍と比較値の見方
文部科学省の調査では、2019年度に入学した学年の退学・除籍などの割合は0.0%です。これはこの欄の調査値を示したもので、進級で困る人がいないという意味ではありません。留年、休学、卒業延期などを一つの割合にまとめた数字として扱わず、指標ごとに何を数えているかを確認します。
比較欄の61.8%、68.0%、11.1%は、薬学部79学科の値を本サイトで集計した中央値です。中央値は比較の目安になりますが、進学選択や学科配属の仕組みが異なる大学の事情までそろえるものではありません。東京大学薬学部薬学科の割合を読むときは、比較欄とともに対象と出所を確認してください。
東京大学薬学部でつまずきやすいところと、立て直し方
進学・配属の条件を先に見える形にする
東京大学薬学部を目指して学ぶ段階と、薬学科への配属後に卒業を目指す段階では、確認すべき条件が違います。自分が今どの段階にいるか、次の段階の判定に関わる科目は何かを、履修案内と担当窓口の案内で照合してください。数字だけを見て「自分も同じように進める」と考えるより、手元の条件を具体化するほうが行動につながります。
もし単位を落とした科目があるなら、科目名、再試験や再履修の有無、次の履修に影響する条件を一枚に整理します。複数の課題が重なっていても、期限が近いものと、後の科目の土台になるものを分ければ、手をつける順番が見えます。曖昧なまま全科目を同じ強さで勉強し続けることは避けたいところです。
理解の穴と試験準備を分けて立て直す
薬学科での学習では、講義内容を理解しているつもりでも、演習で説明や計算の手順が止まることがあります。間違えた問題を「知識を思い出せなかった」「考え方を結びつけられなかった」「時間内に処理できなかった」に分けると、同じ誤答でも対策が変わります。まず直近の課題や小テストを材料にして、止まる場所を確かめてください。
再試験が控えている場合は、範囲を確認したうえで、理解を戻す部分と演習量を増やす部分を分けて進めます。卒業試験や薬剤師国家試験が近い場合も、模試の合計だけで判断せず、苦手な分野とその原因を見ます。必要なら科目の優先順位を相談し、無理のない日程に落とし込むことが立て直しの第一歩です。
定員・偏差値・学費
| 項目 | 東京大学薬学部(薬学科) |
|---|---|
| 設置区分 | 国立(東京都) |
| 入学定員 | 8名 |
| 偏差値の目安 | 67.5 |
| 学費 | 642,960円/年 |
東京大学薬学部薬学科の基本情報は上の表にまとめました。入学定員は8名、偏差値の目安は67.5、学費は642,960円/年です。定員は学科の規模を知るための情報であり、表の卒業率や国試合格率をそのまま人数へ換算するための母数ではありません。
偏差値は入学前の目安です。在学中の進級や卒業を考えるときには、入試時の難しさだけでは状況を説明できません。今履修している科目の評価方法、必要な単位、再試験の予定を確認するほうが、具体的な学習計画につながります。
学費は表にある公表値をそのまま載せています。履修期間や個別の納付状況をこの記事の数字から判断することはできないため、実際の手続きや納付額を確認する際は大学の案内を参照してください。この記事では入試の対策より、進級・卒業・国家試験に関わる数字の読み方を中心に扱います。
この記事で使った数字の出典
- 東京大学 修学状況の公表資料:東京大学公表PDF
- 数値の出所:東京大学の公表資料
- 退学・除籍などの割合:文部科学省「薬学部の6年制課程における退学状況等」(2025年度調査結果)
- 入学定員・偏差値・学費:東京大学の募集要項および進学情報サイトの公表値
数値は2019年度入学生についての公表値です。大学の公表資料は毎年更新されるため、最新の数字は東京大学の公表PDFでご確認ください。
この記事の割合は、2019年度入学生について示された値を使っています。東京大学の修学状況資料と文部科学省の調査は、確認する役割が異なります。資料を見るときは、大学名だけでなく、対象の年度、学科、指標名までそろえてから数字を比べてください。
公表値は大学全体や対象集団の状況を示すもので、個人の進級や合格を予測する数字ではありません。ご自身の見通しを立てるには、成績表、履修規則、試験日程を手元に置いて、今できることを順に確かめるのが確実です。数字を読む目的を「次に確認することを見つける」ために置くと、比較だけで終わりません。
