帝京大学薬学部の留年率・卒業率・国家試験合格率【2020年度入学】
帝京大学薬学部薬学科では、2020年度入学297名のうち、6年で卒業したのは164名、6年ストレートで薬剤師国家試験に合格したのは143名です。割合はそれぞれ55%、48%。大学が公表している資料に載っている数字です。
留年率を調べるときは、卒業までにかかった期間、国家試験への到達、退学・除籍を分けて読むことが大切です。この記事では、入学から卒業までの人数と、薬学部79学科の中央値を並べて整理します。在学中の方とご家族が、成績表や履修状況のどこを確かめ、いつ学習を見直すかを考えるための材料にしてください。
目次
帝京大学薬学部の3つの数字(2020年度入学生)
| 指標(2020年度入学生) | 帝京大学 | 薬学部79学科の中央値 |
|---|---|---|
| 6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合 | 48% | 61.8% |
| 6年で卒業した割合 | 55% | 68.0% |
| 退学・除籍などの割合(2019年度入学者・文部科学省調査) | 13.2% | 11.1% |
2020年度入学297名中、6年で合格143名/2020年度入学297名中、卒業164名。中央値は帝京大学を含む薬学部79学科の公表値を本サイトで集計したものです。退学・除籍などの割合は、文部科学省「薬学部の6年制課程における退学状況等」(2025年度調査結果)に載っている2019年度入学者の値です。
6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合は、入学した学生を出発点に、標準の修業期間で合格まで到達した割合です。国家試験を実際に受けた人だけを分母にする合格率とは、対象が異なります。国家試験の結果を見るときは、見出しの「合格率」だけでなく、誰を対象にした数字かまで読むと、入学後の道のりを捉えやすくなります。
中央値は、集計対象の学科を割合の順に並べたとき、中央に位置する値です。表では、帝京大学薬学部の6年ストレート合格と6年卒業の割合は中央値を下回り、退学・除籍の割合は中央値を上回っています。ここで使っているのは、本サイトが公表値から集計した中央値です。大学が公表する個別の数値と、比較のための集計値を区別して読みましょう。
在学中の方が次に確認したいのは、大学全体の割合と、自分の未修得科目とのつながりです。進級に必要な科目が残っているのか、卒業に必要な課題があるのか、国家試験に向けた理解が不足しているのかで、取り組む内容は変わります。ご家族と話すときも、割合の大小を話題にするだけでなく、いま確かめたい課題と相談先を並べるところまで進めると具体的になります。
入学から卒業まで、学年別にどう残ったか
| 時点 | 人数 | 入学時を100としたとき |
|---|---|---|
| 2020年度 入学 | 297名 | 100 |
| 2年次 | 251名 | 85 |
| 3年次 | 213名 | 72 |
| 4年次 | 202名 | 68 |
| 5年次 | 197名 | 66 |
| 6年次 | 196名 | 66 |
| 卒業 | 164名 | 55 |
2020年度入学生の流れを追うと、入学時の297名から2年次は251名、3年次は213名となっています。表の隣り合う時点で人数の動きが最も大きいのは入学から2年次で、その次が2年次から3年次です。この推移は、学習の見直しを最終学年まで待たず、入学後の早い段階から行う際の判断材料になります。
右端の列は、入学時を100として各時点を並べたものです。その大学全体の在籍者数や、別の年度に入学した学生の人数を示す列ではありません。前の年次からの進級率を読む場合とも分母が異なります。人数が変わった背景を確かめるときは、同じ資料の留年・休学・退学などの区分とあわせて確認し、表の差をそのまま特定の理由に当てはめないことが大切です。
4年次は202名、5年次は197名、6年次は196名で、入学直後と比べると人数の動きは小さくなっています。一方、卒業の欄は164名です。最終学年の欄と卒業の欄を分けて読むことで、進級後も卒業までの履修や課題を確認する必要があるとわかります。本人の成績表では、修得済みの単位だけでなく、卒業に向けて残っている条件にも目を向けましょう。
この流れを自分の学習に生かすなら、学期の終わりに結果を眺めるだけでなく、講義の途中で理解が止まった箇所を把握しておきたいところです。授業資料のどの説明から追えなくなったか、演習でどの操作を間違えたかをメモしておくと、担当教員に質問する内容が明確になります。次の学年へ進む前に、持ち越している課題を具体的に整理する習慣をつけましょう。
この数字の読み方
ストレート合格率と卒業率の分母を確かめる
6年で卒業した割合と、6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合は、どちらも2020年度入学297名を出発点にしています。前者は卒業への到達、後者は国家試験合格への到達を示します。卒業と国家試験の合格は別の段階であり、同じ入学生の流れをそれぞれの到達点から見た数字です。
卒業した164名と、6年で国家試験に合格した143名の差を、直ちに国家試験の不合格者数と読むことはできません。受験状況を確かめるには、受験者数や集計対象の確認が必要です。別の資料に国家試験合格率が載っているときも、「入学者」「卒業者」「受験者」のどれを分母にしているかをそろえてから比較します。
留年と退学・除籍を分けて読む
「6年で卒業しなかった割合」と「留年率」は別の指標です。標準の期間で卒業した人以外には、在学を続ける人や休学した人、退学・除籍となった人など、異なる経過が含まれます。そのため、卒業率から引き算して残った割合を、全員が留年した割合として扱うことはできません。留年の状況は、その項目の定義と集計時点を確認して読み取ります。
退学・除籍の13.2%は、退学・除籍を対象にした公表値です。その数字から、本人の学習上の課題や進路の事情まで読み取ることはできません。自分の進級を考える場面では、未修得科目、再試験の受験資格、履修の条件など、本人に関係する項目を確かめます。集団の数字は確認を始めるきっかけとして使い、その先は個別の状況に沿って判断していきましょう。
帝京大学薬学部でつまずきやすいところと、立て直し方
帝京大学薬学部の公表値では、入学から低学年の進級時点と、最終学年から卒業の間に人数の動きがあります。学習を立て直すときは、自分がどの段階で止まっているかを成績表と授業資料で確かめましょう。科目名だけを書き出すよりも、「用語の理解」「計算の手順」「知識の取り出し」「提出や履修の手続き」のどこに課題があるかを分けると、相談も復習も進めやすくなります。
基礎科目は、解けなくなる箇所まで戻る
たとえば化学や物理の計算で手が止まるなら、答えを覚える前に、式が表す意味、使う単位、問題文から取り出す条件を順に確かめます。用語の暗記で詰まるなら、説明を読んだ直後に資料を閉じ、自分の言葉で言い直してみましょう。説明できない部分が見つかったら、その概念を扱う授業資料に戻ります。復習後は同じ問題を解くだけで終えず、条件が変わった問題でも考え方を使えるかを確認します。正解したかどうかに加え、どこを自分で説明できたかを残しておくと、次の復習で戻る場所が絞れます。
再試験は、日程と進級条件から順番を決める
再試験があるときは、成績表、シラバス、試験案内を並べ、対象科目、申込みの期限、試験範囲、評価方法を確認します。進級条件にどう関係するかが曖昧な科目は、学務の窓口や担当教員に早めに確かめましょう。そのうえで、試験日から逆算し、基礎を確認する時間と演習する時間を予定に入れます。苦手な科目ばかりに時間を使うと、ほかの科目を復習する時間が足りなくなることもあります。残っている範囲と、自力で解ける範囲を見ながら、手をつける順番を決めることが大切です。
卒業前は、卒業条件と国家試験の課題を分ける
卒業前には、卒業に必要な科目や課題、試験の準備と、国家試験の学習を分けて書き出します。両方に共通する内容は復習を結びつけ、提出期限や手続きは学習予定と別に確認できる形にしておきましょう。ご家族に相談するときは、結果の見通しだけを話すより、いま残っていることと次の確認日を共有すると、必要な手助けが伝わります。自分だけで順番を決めにくい場合は、使っている教材や解きかけの問題も相談の場に持参すると、理解が止まっている箇所を具体的に説明できます。
定員・偏差値・学費
| 項目 | 帝京大学薬学部(薬学科) |
|---|---|
| 設置区分 | 私立(東京都) |
| 入学定員 | 320名 |
| 偏差値の目安 | 37.5 |
| 学費 | 年間213.5万円 |
入学定員320名は、募集の規模を示す情報です。一方、このページで進級や卒業を追っているのは、2020年度に入学した297名です。定員と実際の入学者数は別の項目なので、学年別の表を読む際の出発点は入学者数にそろえます。定員を分母に置き換えると、同じ学生の修学状況を追う表とは意味が変わります。
偏差値の目安は37.5です。入学前の情報として確認する項目ですが、在学中の成績を立て直すときに直接見るべきものは、本人の履修科目と理解の状態です。入学時の学力の目安だけで、進級や卒業の見通しを決めることはできません。授業資料の読解、計算の手順、専門用語の理解など、いま受けている授業で必要な力を確認し、復習する内容を具体化していきましょう。
学費は年間213.5万円として掲載しています。修学期間が延びる場合の費用を確認する際は、延長する年度の授業料や納付条件を大学の案内で確かめ、住居費や通学費などの生活上の支出と分けて整理します。表の年間学費をそのまま延長期間の費用に当てはめず、本人の在籍状況に応じた取扱いを確認することが必要です。家庭で学習計画を話し合うときには、履修の見通しと費用の確認を並行して進めましょう。
この記事で使った数字の出典
- 帝京大学 修学状況の公表資料:帝京大学公表PDF
- 退学・除籍などの割合:文部科学省「薬学部の6年制課程における退学状況等」(2025年度調査結果)
- 入学定員・偏差値・学費:帝京大学の募集要項および進学情報サイトの公表値
数値は2020年度入学生についての公表値です。大学の公表資料は毎年更新されるため、最新の数字は帝京大学の公表PDFでご確認ください。
公表PDFを開いたら、まず対象が薬学科の2020年度入学生であることを確かめます。次に、入学者数から各年次、卒業、国家試験の順に欄を追うと、記事の表と照合できます。資料に注記がある場合は、対象人数の範囲や集計時点もあわせて読みます。公表された年と入学年度は役割が異なるため、資料名の年だけを見て、別の入学年度の数字と混ぜないようにしましょう。
学年別の人数を確かめるときは大学の修学状況資料、比較の対象や調査項目を確かめるときは文部科学省の調査、定員や納付条件を確かめるときは募集要項というように、調べたい内容に合う資料を開くと整理しやすくなります。進級について大学へ相談する際には、公表された割合に加えて、自分の成績表と履修状況を用意しましょう。大学全体の推移と、本人が次に取り組むことをつなげて考えるための準備になります。
