教科

重要教科の特性について

それぞれ了承していたほうがよい各教科の特性をプロ家庭教師が生徒宛ての参考資料としてまとめてくれました。
薬学部の学生にとっては頭のまとめになると思います。参考として下さい。

薬品分析学

分析学は物理学の基礎が必要なので、学生諸君には苦しい、消化不良になりがちな教科です。
丁寧な演習問題を用意し、講義内容が理解できたかを自己診断できるように配慮する大学もあります。講義を聞いた後に、必ず演習問題に挑戦することが大切です。どこが理解出来なかったのかを自覚する必要があります。

とはいっても、演習問題には見向きもせずに、ただ判らないと諦めてしまう学生が多い事も事実です。講義内容のほとんどが皆目わからない人も多いと思います。そこでどうすれば良いのかを考えましょう。

分析化学は薬学では中心的科目の一つです。
薬品は日本薬局方という公定書で規制されます。薬品の性情や純度はこの日本薬局方に記載された方法に従って検査をします。
分析化学ではこの検査方法を学びます。知らない、判らないでは済まされません。
しかし、分析化学は広範なテーマを扱うので化学だけでは対応出来ません。機器分析では物理的な知識も必要です。

学習量が半端ではなく、学部の一年生の力を超えています。理屈をいわないでともかく頑張るしかないでしょう。試験は先生の配布した演習問題から出題されると思って、ともかく演習問題の解説に重点を置いて学んでください。どこまで、ついてくるかで結果が決まります。

◆分析化学の試験対策→

有機化学1

この科目も薬学にとって最重要教科の一つです。薬品の合成法を学びます。
ベテランの先生が入念に準備し配布プリントを用いてわかりやすく講義をしても知識の修得には根気が必要です。素直に学習し単位の取得を目指す必要があります。

有機化学は自然科学の中では特異な性格があります。基本の考え方が難解です。なまじ深い理解を求めずに、勘を養う方が成功します。
表面的な知識修得に満足できない学生さんがつまずいてしまうってことがよく起こります。今はわからなくても三年生になるまでには力をつけて欲しいと思います。CBTを念頭においた理解が必要です。勘を養うには時間がかかるからです。

それなら、一年生の単位修得をどうするのか?
先生の配布した問題をともかく解いて、覚える。 これでともかく進級して、その先のCBTを突破出来る力を磨いて欲しいと思います。

◆有機化学の試験対策→

物理化学

この科目は薬学の基礎を支えている重要科目です。薬学独特の薬剤学の基礎となっています。 とはいっても、内容は退屈で難解ですから学生諸君を悩ませる科目です。

有機化学、生理学、生化学そして分析化学の基礎ですから、ないがしろには出来ません。ですから、興味を持って取り組んでいただけるといいのです。 目的意識が希薄な学生諸君には大きな負担になるでしょう。

薬学が好きなら、克服するしか無いとと覚悟決めてほしいと思います。生の配布した教材にしがみついて勉強して欲しいと思います。

◆物理化学の試験対策→

生理学1

講義の内容はキーワードの理解が中心となっていて、体系的理解は現時点では狙っていないようです。医学部では生理学は基礎教科の中心的存在ですが、パラメデックである薬学部では薬理学の理解のための前哨戦の位置づけなのでしょう。

講義内容の理解を確認するために練習問題を用意してくれたりしますので、これを中心に学習することで対応出来ると思います。

また、生理学会の有志がネットで公開している一歩一歩学ぶ生理学も利用出来ると思います。

◆生理学の試験対策→

生化学

生化学は生物系の科目の一つです。薬学では、しかし、以前から衛生化学として教えていました。 薬剤師は保健所や衛生試験所で働く人がいますから、薬学生には必須の重要な科目のです。

講義内容は非常にすぐれていて、わかりやすいものでした。講義は良く工夫はされていて、板書の際に、学生諸君にもノートに書くような具体的な指示をしています。 ページの一行目にこれを書きなさいと具体的です。

生化学も有機化学も分子式で考えますから、自由自在に書くことが出来るスキルが必要です。 知識だけでは使えません。先生は分子式を書くということが想像以上に重要だと肝に銘じて欲しいのでしょう。

しかし、この教官の親心っていうのはなかなか学生さんには伝わらないのです。 心配していた通り、学生は指示に従ってノートに記入することを怠っていました。せっかくの講義を足場にして力を付ける事が出来ないのです。 このままではいけないことは当然です。

これからは意識の転換を図って欲しいとと思います。

とはいっても、その前に薬学を一生の友とする、 好きであることが気持ちが必要ですね。無理強いでは解決しない問題があると思いました。 しかし、悠長なことは言っていられないので、ともかく集中力を発揮して、先生の指示に従って欲しいものです。

◆生化学の試験対策→

生命科学

医学の進歩により、生化学と生理学だけでは不足になりました。というよりも、最近では細胞生物学、遺伝学そして免疫学が強力な学問となりました。 生命科学はこれらの領域の紹介をする教科だと思います。紹介なので深い知識は要求していませんが、高校の生物を完全に修得していることが必要でしょう。それでも、学生諸君は苦戦することでしょう。

先生が色々と紹介することをすべて消化することは出来ないでしょう。先生がおっしゃっている言葉、その表面的な意味でも構いませんので、ともかく用語とその意味を覚える努力が必要です。この教科も含めて生物系の科目ははカードを利用して能率的にやりましょう。

◆生命科学の試験対策→

総括

学力を理解力を養うにはどうすれば良いのか?

実戦的には演習問題をたくさん解く事です。計画に基づいての学習が決め手です。量も必要です。

一生懸命やればすむのにと誰もが考えます。失敗する学生諸君に共通していることは集中力が持続しないことです。一コマ90分の講義。 今の学生諸君は90分間集中力を保てる人は少ないでしょう。大概は30-45分くらいです。

講義で理解出来なかったことを自宅学習で補うことはまず出来ません。そこに家庭教師の出番があります。 必要な修得してもらうことに集中しましょう。 集中力を切らさずに学習量を確保することが決め手になるでしょう。

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