進級対策
薬学部に6年制課程が導入され、学生が苦労しているのが進級試験対策です。
長期実務実習を実施する5年次への進級率が8割を切る大学も少なくなく、いかに多くの学生が留年しているかがわかります。
また、私立大学の中には、国家試験合格率を下げないために、学力が足りない学生を進級させないというケースもあります。
一般的に、私立大学の薬学部は国立大学の薬学部に比べて入学が容易です。受験の際に意識した「偏差値」や入試科目からも、それは明らかではないでしょうか。そのため、一言で薬学生といっても、入学時の学力には大きな差があります。
しかし、薬学生が薬剤師になるために合格しなくてはいけない共用試験や国家試験は、全国共通です。どんなに入学時に学力の差があろうと、6年後には同じ問題に取り組まなくてはいけないのです。
ただでさえ難しい薬学部での勉強や試験。学力が不足している学生が適切なサポートを得ずに6年間で卒業して国家試験に合格することは、非常に難しいのです。
殆どの大学は同一学年の在籍を2年以内と定めており、それを超えた場合には除籍となります。同じ学年での留年は、1度しか許さればいところが多いです。
薬学部での勉強は、学年が上がるごとに難しくなっていきます。もし1年生や2年生の段階で勉強につまずいているのなら、かなり高い確率で留年や卒業試験の不合格、さらには国家試験の不合格という壁が立ちはだかっているでしょう。留年が退学へ、そして残るのは高卒の資格だけ?そうなる可能性もあるのです。(在学時に取得した履修単位を無駄にしないために、学士だけでも取得する道もないわけではありません。)
学費も決して安くはない薬学部。どうか、危機感を持って、早めに対策を始めましょう。
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