GPA対策
概要
近年、大学生の成績を評価する際に、国際的な学業成績評価方法であるGPA制度を導入する大学が増えています。
GPA(Grade Point Average)とは、履修登録した科目毎の評価を成績ポイントに置き換えて単位数を掛け、その総和を履修登録単位数の合計で割った平均値です。
GPAの最大のポイントは、不可になった科目や途中で履修放棄した科目も0点としてGPAの値に反映されることです。
これにより、「取りあえず履修登録をしておいて、合わなかったら後で受講をやめよう」ということが実質的にできなくなりました。科目を選択する際にはシラバスをよく読み、一度履修を始めた科目は決して履修放棄せず、可能な限り良い点数を取ることが求められます。
GPAには、学期ごとのGPA対策と、入学時からの累積GPAがあります。算出されたGPAは、進学時などに提出が求められる学業成績証明書に記載されますので、決して甘く見て良いものではありません。
GPAの使い方
GPAにより、現在の成績の状態が一目でわかるようになりました。例えば、GPAの1か2しか取得したことがない場合は、早急に何らかの対策を取る必要があるということがわかります。
履修登録できる単位数の上限制度(キャップ制)を設けている大学では、累積GPAが一定以上の場合、次学期には定められている上限を超えた履修登録が認められることがあります。
また、薬科学科と薬学科の両方を設けている大学の中には、入学後のGPA対策によって4年制の薬科学科か6年制の薬学科のどちらに進むかを決める大学があります。
その他、GPAは研究室の配属や進級、成績上位者の表彰に用いられるほか、留学、海外の大学院進学、外資系企業への就職の際にも成績の目安として見られます。卒業する際には、卒業所要単位数を満たしていることはもちろん、在学中に履修した科目の総合GPAが一定以上であることを求めている大学もあります。いつも「落第ぎりぎり」では、最後の最後に卒業出来ない危険があるのです。
そのため、GPA制度の導入により、学力が不足している学生やモチベーションが低い学生、入学後良いスタートが切れなかった学生、クラブ活動などで学業以外が多忙な学生にとっては、以前よりも進級、卒業、そして場合によっては就職が難しくなっています。
最終的な成績証明書に記載されるGPAは、入学してから卒業するまでの累積GPAです。
GPAは、今すぐ上げようと思っても、すぐには上げられるものではありません。低い学年から家庭教師がサポートし、学習のペースメイキングをしてくれることで、継続的に、安定的に良い結果を残せるため、GPAを良いポイントで6年間を過ごすことができます。
あなたが大学でどのような学生だったのかが一目でわかるGPA。
一生残る数字ですから、入学時から常にGPAのことを意識して、3以上をとれるようにしましょう。
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