大阪大学薬学部の留年率・卒業率・国家試験合格率【2020年度入学】
大阪大学薬学部薬学科の進級や卒業を考えるとき、「留年率」という一語だけでは学びの過程は見えてきません。入学時から各学年を経て卒業するまでの人数と、薬剤師国家試験に進んだ結果を分けて読むことが大切です。この記事では、大阪大学が公表している資料に載っている数字を、同じ学年の流れに沿って整理します。
最初に卒業と国家試験の指標を確認し、次に学年別の人数を見ます。そのうえで、数値から分かることと分からないことを区別し、ご本人が今の履修状況を整理するための手順を示します。退学・除籍などの割合だけは入学年度が異なる文部科学省調査の値なので、別の指標として読みます。
目次
大阪大学薬学部の3つの数字(2020年度入学生)
| 指標(2020年度入学生) | 大阪大学 | 薬学部79学科の中央値 |
|---|---|---|
| 6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合 | 58% | 61.8% |
| 6年で卒業した割合 | 73% | 68.0% |
| 退学・除籍などの割合(2019年度入学者・文部科学省調査) | 1.2% | 11.1% |
2020年度入学80名中、6年で合格46名/2020年度入学80名中、卒業58名。中央値は大阪大学を含む薬学部79学科の公表値を本サイトで集計したものです。退学・除籍などの割合は、文部科学省「薬学部の6年制課程における退学状況等」(2025年度調査結果)に載っている2019年度入学者の値です。
2020年度に大阪大学薬学部薬学科へ入学した80名のうち、6年で卒業した割合は73%、6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合は58%です。前者は卒業まで進んだ人、後者は卒業に加えて国家試験の合格まで到達した人を、入学時の人数を基準に見た数字です。同じ「卒業後の進路」を語る指標でも、到達点が違います。
表の中央値は、薬学部79学科の公表値を本サイトで集計した比較の目安です。大阪大学の6年卒業率は中央値の68.0%より高く、6年ストレートの国家試験合格率は中央値の61.8%より低い位置にあります。二つの指標を並べると、卒業まで進むことと、入学から途切れずに国家試験合格へ至ることを別々に確認する必要が分かります。
退学・除籍などの割合は、文部科学省が調べた2019年度入学者の1.2%です。2020年度入学者の学年別人数から算出した割合ではありません。中央値との比較はできますが、この記事の学年で退学した人の数を示すものとして扱わないでください。
入学から卒業まで、学年別にどう残ったか
| 時点 | 人数 | 入学時を100としたとき |
|---|---|---|
| 2020年度 入学 | 80名 | 100 |
| 2年次 | 80名 | 100 |
| 3年次 | 76名 | 95 |
| 4年次 | 76名 | 95 |
| 5年次 | 76名 | 95 |
| 6年次 | 65名 | 81 |
| 卒業 | 58名 | 72 |
大阪大学薬学部薬学科の学年別の人数は、入学時の80名から2年次も80名、3年次から5年次までは76名、6年次は65名、卒業時は58名と並びます。表の右列は、入学時を100と置いて人数の残り方を見やすくしたものです。各年の値を上から順に追うと、変化が少ない区間と、人数の動きが目立つ区間を分けて読めます。
掲載された学年の間では、5年次の76名から6年次の65名へ移るところが最も大きな変化です。試験科目や実習、卒業に必要な条件を確認するうえで、この時期は特に自分の履修予定を丁寧に点検したいところです。ただし、表は人数の推移を示す資料であり、その変化の理由や個々の学生の事情まで示しているわけではありません。
6年次の65名と卒業時の58名にも違いがあります。卒業までの条件を満たしたかどうかと、国家試験で合格したかどうかはさらに別の段階です。自分の立ち位置を考える際は、「今どの学年にいるか」だけでなく、残っている必修科目、実習、卒業要件、試験準備をそれぞれ確認する必要があります。
人数が減った区間を、そのまま「留年した人数」と読み替えることはできません。学年別の表だけでは、原級、休学、退学などの内訳を区別できないためです。留年の可能性を考えるときは、大学が定める進級判定の条件と、自分の単位取得状況を照らし合わせて判断してください。
この数字の読み方
この表の「入学時を100としたとき」は、同じ学年の人数を入学時と比べるための目盛りです。学年のある時点に残っている人が、全員同じ理由でそこにいるという意味ではありません。表から確かに言えるのは公表された人数の変化であり、個別の成績や進路の理由までは読み取れません。
卒業率とストレート合格率は到達点が違う
6年卒業率の73%は、入学した学年のうち所定の期間で卒業した人の割合です。6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合の58%は、その先の合格まで含めた指標です。卒業できた人のうち何割が合格したか、という問いとは分母が違います。二つの割合の差だけで国家試験を受けた人の合格率を作ることもできません。
保護者が数字を見るときも、「卒業できるか」と「国家試験まで進めるか」を一緒にせず、相談したい段階を明確にすると役立ちます。前者なら履修科目や進級条件、後者なら卒業試験と国家試験の準備状況というように、確認する資料や相談先も変わります。
退学・除籍の割合は別の学年の調査
退学・除籍などの1.2%は、文部科学省の調査にある2019年度入学者の値です。上の学年別表に載る2020年度入学者とは対象の学年が異なります。したがって、この値を使って2020年度入学者の途中経過を説明したり、学年別表の差を退学の人数として割り振ったりはしません。数字の出所と対象年度をセットで読むことが、誤解を防ぎます。
大阪大学薬学部でつまずきやすいところと、立て直し方
大阪大学薬学部薬学科の公表値では、5年次から6年次に移るときの人数の動きが目立ちます。ただし、その原因を大学全体の授業や特定の試験に決めつけることはできません。ご本人にとっての課題は、残っている科目、実習との重なり、再試験の予定、学習に使える時間を具体的に並べて初めて見えてきます。
まず進級条件と残っている科目を並べる
進級が気になったら、大学の履修案内にある判定条件と成績を手元に置き、未修得の必修科目を洗い出します。再試験がある科目は実施時期と必要な準備を確認し、実習や研究室の予定と重なる部分も一枚の予定表に整理します。「何となく不安」という状態を、具体的な科目と締切に置き換えるのが最初の一歩です。次に、科目ごとに不足しているものを分けます。講義内容の理解が抜けているのか、覚える量が追いつかないのか、問題を解く時間が足りないのかでは、取り組み方が変わります。前の学年の内容が土台になっている場合は、その部分まで戻って確かめたほうが、同じ問題を解き直すより前に進めることがあります。
すべての科目を同じペースで進めようとすると、時間が分散します。試験日が近く、かつ進級に必要な科目から着手し、理解が足りない単元と演習不足の単元を分けて予定に入れます。解いた問題は正誤だけで終えず、どの前提知識が抜けていたかを短く書き残すと、次に戻る場所が明確になります。予定は一度作って終わりにせず、再試験の日程や課題の進み具合に合わせて見直します。勉強時間を増やす前に、手をつける順番と、質問すべき点が整理できているかを確認してください。大学の担当窓口にも、履修や進級条件について早めに確認しておくと、ご本人の計画を実際の制度に合わせられます。
一人で整理しきれないときは、残っている科目、試験日、これまでの勉強方法を持って相談するのが具体的です。薬学部卒業 家庭教師センターでは、その情報から取り組む順番を一緒に考えます。数字は心配を大きくするためではなく、自分の状況に合う次の行動を選ぶための手掛かりとして使ってください。
定員・偏差値・学費
| 項目 | 大阪大学薬学部(薬学科) |
|---|---|
| 設置区分 | 国立(大阪府) |
| 入学定員 | 80名 |
| 偏差値の目安 | 62.5 |
| 学費 | 535,800円/年 |
大阪大学薬学部薬学科の基本情報を表にまとめました。入学定員は80名で、表には設置区分、所在地、偏差値の目安、学費も並べています。この情報は大学を選ぶ際の背景にはなりますが、在学中の進級や卒業の見通しを示すものではありません。
偏差値は入学前の目安です。入学後に必要な科目の理解や試験日程は、本人の履修状況によって変わります。学費についても、支払う年数や個別の費用をこの記事の進級データから推計することはできません。数字の役割を分けて見ると、受験情報と在学中の課題を混同せずに済みます。
在学中の相談では、表の基本情報よりも、いま取得している単位、次の判定時期、再試験の有無を優先して確認してください。大学の最新の募集要項や学内の履修資料とあわせて読むことで、この記事の数字を自分の状況に引き寄せて考えられます。
この記事で使った数字の出典
- 大阪大学 修学状況の公表資料:大阪大学公表PDF
- 退学・除籍などの割合:文部科学省「薬学部の6年制課程における退学状況等」(2025年度調査結果)
- 入学定員・偏差値・学費:大阪大学の募集要項および進学情報サイトの公表値
数値は2020年度入学生についての公表値です。大学の公表資料は毎年更新されるため、最新の数字は大阪大学の公表PDFでご確認ください。
学年ごとの人数、6年での卒業、6年ストレートでの薬剤師国家試験合格については、大阪大学が公表している資料に載っている数字です。表の中央値は本サイトで集計した比較値です。大学の公表値そのものと、複数学科を並べて作った中央値は出所を分けて確認してください。
退学・除籍などの割合は、上の大阪大学の修学状況資料ではなく、文部科学省の調査にある2019年度入学者の値です。この記事で追った2020年度入学者の学年別人数とは、対象年度も資料も異なります。読み比べる際は、表の見出しと出典を一緒に確認してください。
大学が公表する資料は更新されます。自分の進級や卒業の判断に使うときは、この記事の表を入口にしながら、大阪大学の最新資料と学内の履修案内を確認してください。特に進級判定や卒業要件は、表の人数だけでは分からないため、ご本人の状況に即して確かめることが必要です。
