熊本大学薬学部の留年率・卒業率・国家試験合格率【2019年度入学】
熊本大学薬学部薬学科の留年率を調べるとき、卒業率や薬剤師国家試験の合格率まで一緒に見ると、数字の意味を取り違えにくくなります。この記事では、大学が公表している資料に載っている数字を使い、入学から卒業までの結果と、その読み方を整理します。
対象は2019年度に入学した学年です。表で確認できる人数の時点、6年で卒業した割合、6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合を分けて見ます。学年ごとの進級人数が載っていないところは推測で埋めず、分かる範囲を明確にします。
目次
熊本大学薬学部の3つの数字(2019年度入学生)
| 指標(2019年度入学生) | 熊本大学 | 薬学部79学科の中央値 |
|---|---|---|
| 6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合 | 71.7% | 61.8% |
| 6年で卒業した割合 | 83.3% | 68.0% |
| 退学・除籍などの割合(2019年度入学者・文部科学省調査) | 3.3% | 11.1% |
2019年度入学60名中、6年で合格43名/2019年度入学60名中、卒業50名。中央値は熊本大学を含む薬学部79学科の公表値を本サイトで集計したものです。退学・除籍などの割合は、文部科学省「薬学部の6年制課程における退学状況等」(2025年度調査結果)に載っている2019年度入学者の値です。
熊本大学薬学部薬学科では、2019年度入学60名のうち、6年ストレートで薬剤師国家試験に合格したのは43名で、割合は71.7%です。6年で卒業したのは50名で、割合は83.3%。この2つは似て見えますが、示している到達点が違います。
表の右列は薬学部79学科の中央値です。熊本大学の数字を、同じ形式で集計した学科群の真ん中の値と並べています。中央値との比較から位置関係は読めますが、個々の学生にとって進級や合格がどれほど難しいかを、そのまま予測できる数字ではありません。
退学・除籍などの3.3%は、文部科学省の調査に載っている2019年度入学者の割合です。卒業者数と入学者数の差を退学者数に置き換えたり、この表だけから留年した人数を決めたりはできません。まずは指標ごとに何を数えているかを分けてください。
入学から卒業まで、学年別にどう残ったか
| 時点 | 人数 | 入学時を100としたとき |
|---|---|---|
| 2019年度 入学 | 60名 | 100 |
| 卒業 | 50名 | 83 |
卒業・国家試験の実績は2019年度入学者まで公表されています。2020年度入学者は6年次に進んだ人数までです。
大学の公表資料からこの記事で示せる人数は、2019年度の入学時と卒業時です。入学時の60名に対し、卒業したのは50名でした。表の「入学時を100としたとき」は人数の比率をつかむための欄で、各年次の試験結果や在籍状況を示すものではありません。この表では、入学から卒業までに人数が動いたことは確認できます。一方で、途中の学年ごとの人数は載っていません。どの年次で変化が集中したか、何人が留年し、何人が別の理由で卒業に至らなかったかは、この数字だけでは分かりません。
人数の変化を見つけたら、理由を分ける
入学時から卒業時への変化には、進級の遅れ、休学、退学など、異なる経路が含まれ得ます。卒業に至らなかった学生が全員同じ事情だったと読むのは避けたいところです。自分の状況と照らすときは、大学の履修規程や手元の成績を別に確認し、どの条件が自分に関係するかを見てください。
表の注記にあるように、卒業と国家試験の実績は2019年度入学者まで公表されています。2020年度入学者について分かるのは6年次に進んだ人数までです。別の入学年度の途中経過を、この学年の卒業結果と同じものとして並べないことが大切です。
この数字の読み方
卒業と国家試験合格は別の到達点
6年で卒業した割合は、入学した学年のうち所定の期間で卒業に至った割合です。6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合は、同じ出発点から国家試験の合格まで到達した割合です。卒業と合格は連続した過程にありますが、同じ指標ではありません。
熊本大学薬学部薬学科では、卒業率83.3%に対して、ストレートの国家試験合格率は71.7%です。この差を読むときは、卒業した人の全員が同じ年度に国家試験へ進み、全員が同じ条件で受験したと決めつけないでください。ここに示した表だけでは、個別の受験状況までは追えません。
退学・除籍などの割合は別資料の指標
退学・除籍などの割合は文部科学省の調査の値です。2019年度に入学した学年についての3.3%であり、この記事の60名と50名から引き算して求めた値ではありません。卒業率の裏返しを退学率と呼ぶと、休学や進級の遅れなどを混同してしまいます。
中央値を使うときも、まず列名を確認しましょう。国試合格、卒業、退学・除籍は対象と出所がそれぞれ異なります。数字が大きいか小さいかだけを先に判断するより、どの資料が何を数えた値なのかを順番に確かめるほうが、進路や学習の相談に役立ちます。
熊本大学薬学部でつまずきやすいところと、立て直し方
「つまずきやすい時期」を熊本大学薬学部の公表数字だけから特定することはできません。入学時と卒業時の人数は分かっても、途中の学年ごとの変化が示されていないためです。したがって、特定の年次を危険な学年と決めるのではなく、自分の履修状況から次の進級条件を確認する方法が現実的です。
まず、残っている科目を見える形にする
成績表、履修要項、再試験の案内を手元にそろえ、未修得の科目と今後履修する科目を書き出します。科目名だけでなく、どの科目が次の科目の前提になるか、再試験や追加課題で取り戻せる機会があるかも確認します。大学ごとの正式な条件は、最新の学内資料と担当窓口で確かめてください。複数の科目が重なったときは、勉強時間を均等に割る前に、試験日、必要な得点、理解が止まっている単元を整理します。授業の初めからすべてやり直すより、いま解けない問題の原因をたどり、必要な基礎へ戻るほうが、次の試験に向けた計画を立てやすくなります。
次の試験までの手順を小さく決める
最初に過去の答案や演習を見て、知識が抜けているのか、問題文の読み取りで止まるのか、時間配分で崩れるのかを分けます。そのうえで復習する範囲を絞り、説明できるまで理解した内容を、問題演習で確かめます。解き直しでは正解を写すだけでなく、間違えた理由を言葉にすると次の課題が見えてきます。
相談するときは、「留年するかもしれない」という大きな不安だけでなく、残っている科目、再試験の予定、苦手な単元を伝えると話が具体的になります。家族や支援者も、合格を約束する言葉より、学内の期限と次に必要な行動を一緒に整理するほうが力になれます。
定員・偏差値・学費
| 項目 | 熊本大学薬学部(薬学科) |
|---|---|
| 設置区分 | 国立(熊本県) |
| 入学定員 | 55名 |
| 偏差値の目安 | 55.0 |
| 学費 | 535,800円/年 |
熊本大学薬学部薬学科は国立で、表には入学定員、偏差値の目安、学費をまとめています。入学定員55名は募集上の枠であり、この記事の対象学年の入学者60名と同じ意味ではありません。数字の用途が違うので、定員から卒業率を計算し直すことはしません。
偏差値は進学を検討するときの目安です。入学後の学習量や、個々の科目の進級条件を表す数字ではありません。卒業や国家試験の見通しを考えるときは、入試時の目安より、現在の履修状況や理解が必要な単元を優先して確認してください。
学費は表の公表値をそのまま示しています。費用を具体的に検討するときは、対象年度の募集要項や大学の案内で適用条件を確かめるとともに、修学状況の数字とは分けて見てください。この記事では、受験対策の細部には立ち入りません。
この記事で使った数字の出典
- 熊本大学 修学状況の公表資料:熊本大学公表PDF
- 数値の出所:熊本大学の公表資料
- 退学・除籍などの割合:文部科学省「薬学部の6年制課程における退学状況等」(2025年度調査結果)
- 入学定員・偏差値・学費:熊本大学の募集要項および進学情報サイトの公表値
数値は2019年度入学生についての公表値です。大学の公表資料は毎年更新されるため、最新の数字は熊本大学の公表PDFでご確認ください。
卒業と国家試験については、熊本大学が公表している資料に載っている数字です。出典の一覧には大学の公表資料と、退学・除籍などの割合を確認できる文部科学省の調査を分けて載せています。指標の名称が似ていても、資料をまたいで人数を足したり引いたりして新しい割合を作ることはできません。
公表資料を読むときは、まず入学年度と学科名を確かめ、それから指標の対象と集計時点を確認してください。熊本大学薬学部薬学科の数字を自分の進級判断に使うなら、公表値を全体像として捉え、実際の履修条件は手元の学内資料で照らし合わせるのが確実です。
