医療創生大学薬学部の留年率・卒業率・国家試験合格率【2020年度入学】
医療創生大学薬学部薬学科の進級や卒業を考えるとき、ひとつの「留年率」だけでは学びの流れを捉えきれません。大学が公表している修学状況には、入学時から各学年に進んだ人数と、卒業した人数が並んでいます。この記事では、同じ入学年度の人数の動きを追いながら、卒業と薬剤師国家試験の数字を分けて読みます。
薬学部薬学科は2026年度以降、新入生の募集を停止しています。ここで扱うのは新規入学の見通しではなく、2020年度に入学した学生の修学状況です。現在学んでいる人やご家族が数字を確認するときは、表の対象年度と、大学が資料を公表した時点を先に確かめてください。
目次
医療創生大学薬学部の3つの数字(2020年度入学生)
| 指標(2020年度入学生) | 医療創生大学 | 薬学部79学科の中央値 |
|---|---|---|
| 6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合 | 41% | 61.8% |
| 6年で卒業した割合 | 51% | 68.0% |
| 退学・除籍などの割合(2019年度入学者・文部科学省調査) | 29.8% | 11.1% |
2020年度入学49名中、6年で合格20名/2020年度入学49名中、卒業25名。中央値は医療創生大学を含む薬学部79学科の公表値を本サイトで集計したものです。退学・除籍などの割合は、文部科学省「薬学部の6年制課程における退学状況等」(2025年度調査結果)に載っている2019年度入学者の値です。
医療創生大学薬学部薬学科では、2020年度入学49名のうち、6年ストレートで薬剤師国家試験に合格したのは20名、6年で卒業したのは25名です。表の41%と51%は、どちらも入学時の人数を基準にした数字ですが、示す到達点は異なります。国家試験の結果だけで進級の過程を推測せず、卒業までの人数の動きも合わせて見ることが大切です。
同じ表にある薬学部79学科の中央値は、本サイトが公表値を集計した比較の目安です。医療創生大学の数字を位置づける助けにはなりますが、学科ごとに教育課程や学生の事情は異なります。中央値との差を、個々の学生の卒業可能性や指導の質を判定する数字として使うことはできません。
退学・除籍などの割合は、文部科学省の調査による2019年度入学者の値です。上の卒業率と国家試験合格率が対象とする2020年度入学者とは学年が違います。表の3指標をひと続きの経過や同じ母集団の内訳として読まないことが、数字を取り違えないための出発点です。
入学から卒業まで、学年別にどう残ったか
| 時点 | 人数 | 入学時を100としたとき |
|---|---|---|
| 2020年度 入学 | 49名 | 100 |
| 2年次 | 41名 | 84 |
| 3年次 | 34名 | 69 |
| 4年次 | 29名 | 59 |
| 5年次 | 29名 | 59 |
| 6年次 | 29名 | 59 |
| 卒業 | 25名 | 51 |
薬学部薬学科は2026年度以降、新入生の募集を停止しています。大学の公表資料(2025年5月1日現在)では、2020年度入学者は6年次に進んだ人数までが載っています。
学年別の表では、入学から2年次に進むところで人数の動きが最も大きく、その後も3年次、4年次へと人数が変わっています。一方、4年次から6年次にかけては表に載る人数が同じです。どの時点で動いたかを追うと、最後の卒業者数だけを見るより、学びの途中で確認したい時期が分かります。
ただし、各行の差をそのまま留年者や退学者の人数と決めることはできません。表が示しているのは、大学が公表した各時点の人数です。休学や在籍の扱い、進級判定の詳細は、この表だけでは分かりません。自分自身の進級条件を考える際は、大学の履修規程と現在の成績通知で確認する必要があります。
表の下の注記には、大学の公表資料が2025年5月1日現在であり、2020年度入学者について6年次に進んだ人数まで載っていることが記されています。この公開範囲を踏まえ、最新の資料を読む際にも、調査時点と対象年度を確かめてください。
この数字の読み方
卒業と国家試験は別の到達点
「6年で卒業」と「6年ストレートで薬剤師国家試験に合格」は、似た数字に見えても意味が違います。前者は大学の課程を所定の期間で終えた割合、後者は入学から同じ期間で国家試験合格に至った割合です。卒業できた人が全員同じ年に合格するとは限らないため、この2つをひとつの率にまとめないでください。
また、この率はその年の国家試験を受けた人だけを分母にした「受験者合格率」ではありません。入学時の人数を起点にした指標です。国家試験の受験対策を考えるときも、まず進級と卒業の条件を切り分け、自分がいまどの段階にいるかを確かめる必要があります。
退学・除籍の数字は入学年度を確認する
文部科学省の調査では、2019年度に入学した学年の退学・除籍などの割合は29.8%です。これは2020年度に入学した49名の内訳から計算した数字ではありません。学年別の表で人数が減った箇所に、この割合を掛けたり、減少の理由を一つに決めたりしないでください。
数字の出所と対象学年をそろえて読むと、表から分かることと、個別に確認すべきことの境目がはっきりします。公開データは学科全体の流れを見る資料であり、一人ひとりが次に履修できる科目や再試験の扱いは、現在の大学の案内と本人の履修状況で判断します。
医療創生大学薬学部でつまずきやすいところと、立て直し方
入学から2年次に進むところで人数の動きが最も大きいため、学び始めの段階で進級条件を見落とさないことが大切です。ただし、公開資料はどの科目が原因だったかを示していません。特定の授業や試験を「留年の原因」と決めつけず、自分が履修している科目ごとに単位取得の条件と評価方法を確認しましょう。
いま必要な単位を見える形にする
最初に、履修要項と成績通知を並べ、進級に必要な科目、未修得の科目、再試験や補習の対象を一つずつ整理します。試験日だけを書き出しても、科目ごとの到達目標や提出物を見落とすことがあります。期限が近いものと理解に時間がかかるものを分け、大学の教務窓口や担当教員に確認すべき点もその場で控えてください。
次に、うまくいかなかった科目の答案や講義資料を見直します。覚える量が足りなかったのか、基礎概念のつながりが曖昧なのか、問題文を読む時間が不足したのかで、取り組み方は変わります。苦手な範囲を広く「全部」と扱わず、説明できない概念と解けない問題の型を見つけるほうが、勉強の順番を決めやすくなります。
計画は次の判定日から逆算する
再試験や進級判定までの予定を確認し、復習、演習、質問に使う時間を現実的に配分します。予定を詰め込みすぎると、理解できていない単元を確かめる時間が消えてしまいます。大学の最新の制度を基準に、本人の生活や通学も含めて続けられる計画に直してください。一人で整理しにくい場合は、科目と期限を明らかにしたうえで学習相談を利用できます。
定員・偏差値・学費
| 項目 | 医療創生大学薬学部(薬学科) |
|---|---|
| 設置区分 | 私立(福島県) |
| 入学定員 | 募集停止 ※最後の2025年度定員は40名 |
| 偏差値の目安 | 現在は掲載なし(募集停止のため) |
| 学費 | 初年度 約157.7万円、2~6年次 約201.6万円 |
薬学部薬学科は2026年度以降新入生募集停止
医療創生大学薬学部薬学科は新入生の募集を停止しています。したがって、表にある最後の入学定員を、これから入学できる人数として読むことはできません。偏差値も現在の募集を前提とした目安としては掲載されていません。進級や卒業について調べている人は、受験情報よりも在籍者向けの最新案内を優先してください。
学費は表のとおり、初年度とそれ以降の年次で示し方が異なります。掲載値は生活費や実習に伴う費用まで一律に示すものではないため、在籍中の費用を見積もる際は大学が示す納付金と支払時期を確認してください。修学が延びた場合の扱いも、一般的な金額から推測せず、大学の現行規程で確かめることが必要です。
募集停止の情報と、すでに在籍している学生の学習計画は分けて考えます。大切なのは、現在の履修制度の下で残っている科目をどう終えるかです。表の学年別人数は全体の傾向を示しますが、自分の手続きや学費、卒業要件については、個別の通知と大学の窓口で確認してください。
この記事で使った数字の出典
- 医療創生大学 修学状況の公表資料:医療創生大学公表PDF
- 退学・除籍などの割合:文部科学省「薬学部の6年制課程における退学状況等」(2025年度調査結果)
- 入学定員・偏差値・学費:医療創生大学の募集要項および進学情報サイトの公表値
数値は2020年度入学生についての公表値です。大学の公表資料は毎年更新されるため、最新の数字は医療創生大学の公表PDFでご確認ください。
進級者数と卒業者数、6年ストレートの国家試験合格に関する数字は、医療創生大学が公表している資料に載っている数字です。退学・除籍などの割合には、文部科学省が公表した別の入学年度の調査を使っています。表を引用するときは、指標名と対象年度を一緒に示すと、別の学年の数字が混ざりません。
比較欄の中央値は、医療創生大学を含む薬学部79学科の公表値を本サイトで集計したものです。大学の公表値そのものと、本サイトによる集計値を区別して読んでください。大学の資料は更新されるため、進級や卒業の現状を調べる際は、上の公表PDFと大学の最新案内に戻って確認するのが確実です。
