第一薬科大学薬学部の留年率・卒業率・国家試験合格率【2020年度入学】
第一薬科大学薬学部の進級や卒業を考えるとき、「留年率」だけを探しても、入学した学年の全体像はつかめません。この記事では、大学が公表している2020年度入学生の修学状況を、国家試験、卒業、在籍の推移に分けて読みます。人数の表が示すことと、表だけでは判断できないことを区別しながら確認していきましょう。
大学の資料にある修学状況は、薬学科と漢方薬学科を合わせた数字です。薬学科だけの進級結果として読むと、対象を取り違えてしまいます。これから履修計画を立てる在学生や、ご家族が相談の準備をする際は、まず集計範囲と入学年度をそろえることが大切です。
目次
第一薬科大学薬学部の3つの数字(2020年度入学生)
| 指標(2020年度入学生) | 第一薬科大学 | 薬学部79学科の中央値 |
|---|---|---|
| 6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合 | 23% | 61.8% |
| 6年で卒業した割合 | 32% | 68.0% |
| 退学・除籍などの割合(2019年度入学者・文部科学省調査) | 29.9% | 11.1% |
2020年度入学128名中、6年で合格30名/2020年度入学128名中、卒業41名。中央値は第一薬科大学を含む薬学部79学科の公表値を本サイトで集計したものです。退学・除籍などの割合は、文部科学省「薬学部の6年制課程における退学状況等」(2025年度調査結果)に載っている2019年度入学者の値です。
第一薬科大学が公表している資料に載っている数字です。2020年度入学128名を起点にすると、6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合は23%、6年で卒業した割合は32%です。退学・除籍などの割合は、文部科学省の調査で2019年度に入学した学年の値が29.9%です。似た言葉でも、何を終点として数えるかが違います。表の行を別々に見てから、全体の経過を考えます。
ストレート合格の行は、同じ入学年度から6年で国家試験の合格に至った人を示します。卒業の行は、6年で卒業した人を示します。卒業できた人が全員そのまま国家試験に合格したという意味ではありませんし、卒業までに時間をかけた人のその後を表す数字でもありません。目の前の学生の可能性を、この割合だけで決めつけないことが必要です。
退学・除籍の割合は、在籍から外れた人についての指標です。留年は在籍を続けながら同じ学年をやり直すことで、退学・除籍とは別の状態です。したがって、この29.9%を第一薬科大学薬学部の「留年率」と呼ぶことはできません。留年の実数や理由を知りたい場合は、この表とは別に大学の公表項目や学内の案内を確認します。
比較欄の61.8%、68.0%、11.1%は、第一薬科大学を含む薬学部79学科の公表値を本サイトで集計した中央値です。各大学で学科の分け方や公開の仕方が異なるため、比較欄は位置関係をつかむ手がかりとして使います。学生本人が今どこでつまずいているかは、所属学科の進級条件、残った科目、再試の予定を合わせて見て初めて具体的になります。
入学から卒業まで、学年別にどう残ったか
| 時点 | 人数 | 入学時を100としたとき |
|---|---|---|
| 2020年度 入学 | 128名 | 100 |
| 2年次 | 95名 | 74 |
| 3年次 | 75名 | 59 |
| 4年次 | 70名 | 55 |
| 5年次 | 70名 | 55 |
| 6年次 | 65名 | 51 |
| 卒業 | 41名 | 32 |
修学状況は、薬学科と漢方薬学科を分けずに6年制2学科の合算で公表されています。入学定員の113名は薬学科だけの人数です(漢方薬学科は別に40名)。
学年別の表では、2020年度の入学時128名に対して、2年次95名、3年次75名、4年次70名、5年次70名、6年次65名、卒業41名という順に載っています。「入学時を100としたとき」の列は、起点を同じにして人数の残り方を見やすくしたものです。列の値を、各学年で試験に合格した割合と取り違えないようにします。
入学から2年次、そして2年次から3年次にかけて人数が動いています。早い学年の勉強や生活の組み立てを後回しにせず、毎学期の履修状況を確かめる理由になります。ただし、表は個々の学生がどの科目で止まったか、退学したか、別の事情があったかまでは示していません。人数の変化から一律に原因を決めることはできません。
表の変化を、今の学習計画につなげる
在学生なら、まず手元の成績表と次の履修要件を並べてみてください。必修科目の未修得、再試の対象、実習に進むための条件を別々に書くと、今学期に優先することが見えてきます。表のどの学年にいるかを気にするだけでは、次の行動は決まりません。学内の担当窓口に確認する項目を先にまとめておくと、相談の時間を具体的に使えます。
6年次の人数と卒業時の人数にも差があります。ただし、その差をすべて卒業試験の結果や留年に結びつけることはできません。卒業に必要な単位、研究や実習の扱い、試験の条件などは、本人が適用される学則と学科の案内で確かめる必要があります。公表表は大きな流れを示す資料として使い、自分の進級判断には個別の成績と制度を重ねてください。
この数字の読み方
卒業と国家試験は別の到達点
6年で卒業した割合と6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合は、同じ入学年度を起点にしていても、到達点が異なります。国家試験の対策だけを急いで、卒業に必要な科目や実習の条件を見落とすと、計画がかみ合いません。逆に卒業の見通しが立っている人も、国家試験の学習状況は別に確認する必要があります。
この2つの行は「どちらか一方が低いから授業の質が決まる」と読むものでもありません。大学の公表値は、集団の経過をまとめた数字です。学年ごとの残り方と合わせると、進級、卒業、国家試験をそれぞれ独立した確認点として扱うことができます。本人の学習計画では、まず直近の進級条件を明確にし、その先の卒業要件と国試対策を順に見通します。
学科の範囲と年度の表記
修学状況の人数は薬学科と漢方薬学科の合算です。一方、基本情報の入学定員は薬学科の値です。表の128名を薬学科だけの入学者数とみなして、定員と直接比べることはできません。対象の異なる数字を同じ欄で割り算すると、もっともらしい割合でも意味が変わってしまいます。比較をするときは、表題と脚注で対象を先に確認してください。
第一薬科大学薬学部でつまずきやすいところと、立て直し方
残った科目を、原因ごとに分ける
成績表を開いたら、未修得の科目名だけでなく、どの場面で点を落としたかも分けます。授業内容の理解、演習量、提出物、実験や実習の記録、試験時間内の解答など、同じ不合格でも必要な立て直し方は変わります。再試が近い科目は出題範囲と過去の答案を照らし、次学期に持ち越す科目は履修の順序を学内の担当者に確認します。
広い範囲を最初からやり直す前に、今ある教材と答案で誤答の種類を確かめます。用語が抜けているのか、仕組みの説明がつながらないのか、計算や記述の途中で止まるのか。弱点を具体的な作業に置き換えると、必要な復習の順番が決まります。焦りが強いときほど、すべてを同時に直そうとせず、次の評価に関わる範囲から手をつけます。
学内確認と家庭での相談を分けて進める
進級条件や再試の申込期限は、本人の所属先に確認する項目です。ご家族が支える場合は、まず本人が把握している残り科目と予定を一緒に整理し、分からない制度を窓口へ尋ねる順番を決めます。学習のやり方を相談するときは、答案や課題を持っていくと具体的な助言を受けやすくなります。状況の共有と制度の確認を分けることが、次の一手を決める近道です。
定員・偏差値・学費
| 項目 | 第一薬科大学薬学部(薬学科) |
|---|---|
| 設置区分 | 私立(福岡県) |
| 入学定員 | 113名(薬学科) |
| 偏差値の目安 | 40.0 |
| 学費 | 1年次166万円 |
基本情報の表では、第一薬科大学薬学部薬学科の設置区分、所在地、入学定員、偏差値の目安、学費をまとめています。進級や卒業を考える際は、これらを修学状況の表と混ぜて計算しないことが大切です。特に入学定員は薬学科の値で、前に示した修学状況は薬学科・漢方薬学科の合算です。対象の違いを保ったまま読んでください。
偏差値は入学前の選択に使われる目安で、在学中にどの科目を修得できるかを直接示す数字ではありません。今の学習を立て直すためには、入試時点の指標よりも、現在の成績、履修の条件、再試の日程が役立ちます。入学前の情報で自分を評価し直すのではなく、いま変更できる予定と学習方法に目を向けてください。
学費の表記は、公表されている基本情報をそのまま載せています。費用の見通しを立てるときは、進級状況によって必要になる手続きや納付時期を大学の案内で確認してください。保護者と共有する場合も、表にある額だけで判断せず、適用年度と納付項目を揃えて話すと行き違いを減らせます。この記事では進級・卒業の数字を読むことに焦点を当てます。
この記事で使った数字の出典
- 第一薬科大学 修学状況の公表資料:第一薬科大学公表PDF
- 退学・除籍などの割合:文部科学省「薬学部の6年制課程における退学状況等」(2025年度調査結果)
- 入学定員・偏差値・学費:第一薬科大学の募集要項および進学情報サイトの公表値
数値は2020年度入学生についての公表値です。大学の公表資料は毎年更新されるため、最新の数字は第一薬科大学の公表PDFでご確認ください。
修学状況の人数と割合は、第一薬科大学の公表資料を基にしています。比較欄の中央値は、薬学部79学科の公表値を本サイトで集計したものです。同じ「卒業率」という語でも、ある年に卒業した人を数えるのか、同じ入学年度の人を追うのかで意味が変わります。出典をたどる際は、最初に集計対象と起点の年度を確かめてください。
このページの数字は、大学の公表ページに載っている2020年度入学生の値です。元の資料と照らし合わせられるよう、大学の公表ページへのリンクを置きました。数字だけを別の記事や資料へ移す場合も、薬学科と漢方薬学科を合わせた修学状況であることを併記する必要があります。
在学生が次の履修を決める場面では、公開資料で集団の傾向をつかんだ後に、本人の成績と学内の最新案内へ戻るのが順序です。学年別の人数は相談のきっかけになりますが、個々の進級可否を示す通知ではありません。疑問を残したまま勉強量だけ増やすより、確認すべき条件と科目を先に明らかにすると、準備を進めやすくなります。
