日本薬科大学薬学部の留年率・卒業率・国家試験合格率【2019年度入学】
日本薬科大学薬学部薬学科の2019年度入学生は250名です。このうち、6年で卒業したのは72名、6年ストレートで薬剤師国家試験に合格したのは54名。大学が公表している資料に載っている数字です。卒業までの道のりを知るには、国家試験の結果とあわせて、入学後の学年別の人数を確認することが大切です。
留年率を調べている在学生や親御さんにとって、知りたいのは「いまの状況から、何を確認して動けばよいか」ということでしょう。この記事では、2019年度入学生の公表値を整理し、人数が大きく動く時期、卒業と国家試験の違い、残っている科目への取り組み方を順に見ていきます。
目次
日本薬科大学薬学部の3つの数字(2019年度入学生)
| 指標(2019年度入学生) | 日本薬科大学 | 薬学部79学科の中央値 |
|---|---|---|
| 6年ストレートで薬剤師国家試験に合格した割合 | 21.6% | 61.8% |
| 6年で卒業した割合 | 28.8% | 68.0% |
| 退学・除籍などの割合(2019年度入学者・文部科学省調査) | 32.4% | 11.1% |
2019年度入学250名中、6年で合格54名/2019年度入学250名中、卒業72名。中央値は日本薬科大学を含む薬学部79学科の公表値を本サイトで集計したものです。退学・除籍などの割合は、文部科学省「薬学部の6年制課程における退学状況等」(2025年度調査結果)に載っている2019年度入学者の値です。
6年ストレートでの国家試験合格率は21.6%です。ここで基準にしているのは、国家試験を受験した人数ではなく、2019年度に入学した250名です。入学から進級、卒業を経て、6年で合格に至った割合を表しています。「国家試験合格率」という同じ名前でも、受験者を基準にした数字とは意味が違うため、比較するときは分母をそろえて読みます。
6年での卒業率は28.8%、退学・除籍の割合は32.4%です。卒業率は、定められた期間で卒業に至った状況を示します。一方、退学・除籍は、在学を続けながら卒業までの期間が延びることとは異なる項目です。卒業に届いたか、在学を続けているかという別々の状態を整理すると、数字の意味を取り違えずに読めます。
比較欄の中央値は、薬学部79学科の公表値を本サイトで集計したものです。数値を順に並べた中央の値であり、全学生をまとめて計算した合格率ではありません。この比較では、日本薬科大学の6年ストレート合格率と6年卒業率は中央値を下回り、退学・除籍の割合は上回っています。次に学年別の人数を確認すると、卒業時点の結果だけでは見えない途中の動きを捉えられます。
入学から卒業まで、学年別にどう残ったか
| 時点 | 人数 | 入学時を100としたとき |
|---|---|---|
| 2019年度 入学 | 250名 | 100 |
| 2年次 | 172名 | 69 |
| 3年次 | 145名 | 58 |
| 4年次 | 117名 | 47 |
| 5年次 | 107名 | 43 |
| 6年次 | 106名 | 42 |
| 卒業 | 72名 | 29 |
卒業・国家試験の実績は2019年度入学者まで公表されているため、2019年度入学者の数字を載せています。
表は、2019年度の入学者250名を起点に、各年次と卒業までの人数を並べています。日本薬科大学薬学部全体の在籍者数ではありません。入学時から2年次の172名までの間で人数が最も大きく動いています。この流れからは、国家試験が近づくまで待たず、入学直後の授業や定期試験の段階で学習状況を確認することが、支援を考えるうえで重要だと読み取れます。
その後は3年次145名、4年次117名、5年次107名、6年次106名と続きます。右端の列は、どの行も入学時を100としたときの値です。前の学年の人数を基準にした進級率とは区別して読みます。また、人数の動きだけで原因となった科目は特定できません。実際に履修を見直す際は、ご本人の成績と科目ごとの評価条件を確認する必要があります。
6年次の106名と、卒業の72名も分けて見るところです。最終学年に達する段階と、卒業に必要な条件を満たす段階は別にあります。低学年で必要な学び直しと、卒業前に残った課題の整理では、取り組む内容が変わります。現在の学年だけで安心や不安を決めず、未修得科目、提出物、今後の試験について、自分に適用される履修要項と照らし合わせましょう。
この数字の読み方
卒業率とストレート合格率は、到達点を分けて読む
6年卒業率と6年ストレート合格率は、入学者を起点にしながら、到達点が異なる指標です。前者は卒業、後者は薬剤師国家試験の合格までを見ています。卒業した人数と合格した人数に差があることは確認できますが、その差だけで受験の有無や不合格の内訳まで決まるわけではありません。集計の数字を読むときは、資料に載っている項目と、個別に確認する項目を分けます。
学習計画でも、卒業に必要な課題と国家試験の準備をそれぞれ書き出すと整理しやすくなります。卒業に関わる試験や提出物については、対象範囲と期限を先に確認します。そのうえで、国家試験に向けた苦手分野の復習を組み込みます。「卒業の見通しが立った」という状態と、「国家試験の準備が整った」という状態を別々に点検することで、次に取り組む課題が具体的になります。
6年で卒業しなかった割合を、留年率に置き換えない
留年は、進級条件を満たせず同じ学年を再び履修することです。卒業延期は、卒業に必要な条件を満たせず卒業時期が延びることを指します。6年で卒業しなかった学生には、こうした状況のほか、休学や退学など異なる経過があります。したがって、卒業率の裏返しをそのまま「留年率」とすることはできません。留年について知るには、原級留置や休学などの区分も確認します。
退学・除籍の割合も、個々の理由を示す数字ではありません。この割合だけを根拠に、成績不振が原因だったと決めることはできません。ご本人の今後を考える場面では、現在の成績、出席、残っている手続きと期限を確認します。親御さんと話すときも、大学全体の数字から将来を決めつけず、「いま何が残っていて、誰に何を相談するか」を共有すると、次の行動を決めやすくなります。
日本薬科大学薬学部でつまずきやすいところと、立て直し方
日本薬科大学薬学部で学習を立て直す際も、出発点はご本人の答案と履修条件です。公表されている人数の推移は、早い時期から進級状況を見る手がかりになります。一方、どの科目で、どのような解き方につまずいているかは、実際の課題を見て整理します。以下は、在学中の学習を見直すための手順です。できていないことを一括りにせず、着手できる大きさに分けていきましょう。
基礎科目は、解けなくなる箇所まで戻る
例えば計算問題なら、使う式を選べないのか、式の意味が分からないのか、単位の扱いで止まるのかを分けます。有機化学なら、構造式を読めるか、反応の途中を説明できるかを確認します。解説を見て理解したつもりでも、自分で解き直すと止まる場所があります。その箇所を授業資料と結びつけ、次の質問にしましょう。科目全体を最初からやり直す計画より、「この問題のこの手順を説明できるようにする」と決めるほうが、学習後の確認も具体的になります。
再試の準備は、日程と条件を先にそろえる
再試が残っている場合は、科目名、試験日、申込みの期限、対象範囲、提出課題の有無を一覧にします。続いて、進級に関わる必修科目や履修の条件を確認し、取り組む順番を決めます。友人から聞いた情報だけで判断せず、不明な条件は担当教員や教務の窓口へ確認しましょう。試験勉強に使える時間が限られているときほど、教材を増やす前に、いま受ける試験と必要な手続きを確定させることが大切です。
卒業前は、課題の期限と復習の進み具合を見える形にする
卒業が近い時期は、卒業に必要な科目や課題の予定と、国家試験に向けた復習の予定を並べます。予定表には「勉強する」だけでなく、解き直す問題や確認する範囲まで書き、実際に終えた内容を残します。計画どおりに進まなかった場合は、課題の量や順番を調整します。親御さんが支える際は、点数だけを尋ねるより、相談先が決まっているか、期限を把握できているかを一緒に確認するとよいでしょう。ご本人が次の作業に移れる状態を整えることが、日々の支えになります。
定員・偏差値・学費
| 項目 | 日本薬科大学薬学部(薬学科) |
|---|---|
| 設置区分 | 私立(埼玉県) |
| 入学定員 | 240名 |
| 偏差値の目安 | 37.5〜40.0 |
| 学費 | 年間200万円 |
入学定員の240名と、2019年度に入学した250名は、意味の異なる数字です。定員は募集の枠を示し、入学者数はその年度に実際に入学した人数を示します。修学状況を読むときは、定員を卒業率や合格率の分母に置き換えず、その年度の入学者数を起点にします。基本情報の表と学年別の表を見比べるときも、この違いを押さえておきましょう。
偏差値の目安は37.5〜40.0です。これは入学時の難易度を見るための情報で、在学中の進級条件や卒業に必要な学習量を直接示すものではありません。進級への備えを考えるなら、現在履修している科目の評価方法、出席や課題の条件、自分が説明できない単元を確認するほうが具体的です。入学時の目安から、その後の授業や試験も同じ感覚で進められると考えず、学内の評価に合わせて勉強を組み立てます。
学費は年間200万円と掲載しています。費用を確認する際は、金額とともに対象となる年度、納付の時期、費用の内訳を募集要項や大学からの案内で確認します。留年や卒業延期を考慮する場合は、その状況に適用される学費の扱いを大学へ照会し、生活費や通学費も分けて整理しましょう。費用の見通しを具体的にするには、想定だけで追加額を決めず、残る履修期間と納付条件をそろえることが必要です。
この記事で使った数字の出典
- 日本薬科大学 修学状況の公表資料:日本薬科大学公表PDF
- 退学・除籍などの割合:文部科学省「薬学部の6年制課程における退学状況等」(2025年度調査結果)
- 入学定員・偏差値・学費:日本薬科大学の募集要項および進学情報サイトの公表値
数値は2019年度入学生についての公表値です。大学の公表資料は毎年更新されるため、最新の数字は日本薬科大学の公表PDFでご確認ください。
修学状況の出典は、日本薬科大学が公表している2025年5月1日現在の資料です。この記事では、その資料にある2019年度入学生の数字を使っています。2025年という資料の時点と、2019年度という入学年度を区別して読むことが大切です。この資料には2020年度入学者の卒業・国家試験合格実績が未掲載のため、その年度の結果へ読み替えず、2019年度の学年別推移として整理しています。
公表PDFを確かめるときは、まず対象の入学年度を探し、入学者数、各年次の人数、卒業者数、国家試験合格者数の順に照合します。数字の横にある欄の見出しや脚注もあわせて読み、どの期間を追った値かを確認しましょう。別年度の資料と比較する際も、卒業までの追跡期間や集計対象をそろえることで、同じ意味の数字を比較できます。
大学全体の修学状況を確認したら、ご本人の履修について知りたいことを具体的な質問にします。例えば、残っている科目は進級にどう関わるか、再試の手続きはいつまでか、卒業に向けて何を先に終えるべきか、という形です。公表資料は全体の経過を把握するために使い、個別の条件は成績表と履修要項を用意して大学へ確認します。数字を読むところから、自分に必要な準備へつなげていきましょう。
