薬理学を得点源に!国試を見据えた効率的な勉強法と必須知識

監修久松 賢三ウェルズ家庭教師センター センター長プロフィール
最終更新: 2026-08-25

薬理学は、覚え方を変えるだけで驚くほど点が取りやすくなる科目です。今の勉強法が「非効率なやり方」になっていないか、まず確認してみてください。

1. 勉強法の切り替えリスト

今日から、次のような「効率的なやり方」に変えてみましょう。

  • 単語帳で1つずつ丸暗記 → 「グループ」でまとめて覚える
    「プロプラノロール」「アテノロール」を別々に覚えるのではなく、「〇〇ロール」はβ遮断薬、と箱で覚えてから、選択性の有無など違いを足していく。
  • 薬名と病名をただ結びつける → 「ストーリー」で覚える
    「仕組み」→「作用」→「副作用」の流れで覚える。
  • 過去問の正解だけ見る → 「間違い」の理由を言えるようにする
    不正解の選択肢を見て「これは〇〇薬の説明だから間違い」と即答できるまでやる。

同じ暗記系科目の生化学の勉強法(短時間で点を取るコツ)も、この考え方で整理しています。

2. 「ストーリー記憶」の具体例

丸暗記ではなく、次の流れで理解すると、副作用を暗記せずに仕組みから予測できるようになります。

例:β遮断薬(高血圧の薬)の場合

  • 【仕組み】心臓のスイッチ(β受容体)をブロックする
  • 【作用】だから心臓のドキドキが減り、血圧が下がる
  • 【副作用】しかし効きすぎると、脈が遅くなりすぎる(徐脈)、気管支が狭くなる

実際の例:理転から薬理学が得点源になるまで

千葉科学大学薬学部の生徒さんを、薬学部専門のオンライン個別指導でサポートさせていただきました。もともと経済学部を志望していたところから理系に転向し、浪人を経て特待生として入学された方です。理系未経験に近い状態での挑戦でした。

1年次は学年10位に入るなど順調でしたが、2年次に入って有機化学・生化学でつまずきました。高校で物理を選択しておらず、化学も独学のまま受験を終えていたため、専門科目についていく土台がなく、複数科目で単位を落として追試・再試が重なり、勉強の習慣そのものが崩れていきました。

2度目の春の面談で、弱点は「高校物理化学の基礎」と「アウトプット不足」の2か所だと分かりました。専門的な指導はプロ家庭教師が担い、センター担当がご本人のモチベーションと、見守る親御さんの不安の両方に寄り添って、勉強に向かえる環境を整えていく。特別なことではありませんが、この二人体制で進めました。そこから週2回の対面指導で、まず高校範囲の物理・化学を一から洗い直し、板書に頼らずご自身の口で一つずつ説明していただくスタイルで進めさせていただきました。有機化学・生化学・微生物学の再試験対策も並行し、単元ごとに区切って演習後に口頭で要点をまとめていただく進め方を続けました。

当初は得意ではなかった薬理学も、物理化学・生化学の基礎が固まってきた頃から「他分野をつなぐ科目」として興味が湧き、演習を重ねるうちに得点源に変わっていきました。結果、3年後期は再試験ゼロで進級、卒業試験も一発合格、国家試験でも薬理学が力になり、薬剤師免許の取得につながりました。

詳しい実例は薬学部生の指導実例(薬理を武器に国家試験合格へ)でご覧いただけます。

3. 忙しい人の「1日30分」ルーティン

机に向かう時間が十分に取れなくても、次の3ステップだけで進められます。

  • テーマ決め(5分)「今日は高血圧の薬」とジャンルを1つ決める。
  • 間違い探し(15分)過去問を解き、不正解の選択肢について「なぜ間違いか」をメモする。
  • カード化(10分)間違えた問題のポイントだけをカードに書き、翌日見直す。

4. 試験別・優先順位チェック

今の目標に合わせて、ここだけ確認してください。

定期試験・CBT(基礎固め)

  • 代表的な薬の「作用の仕組み」を一言で説明できるか
  • 「一緒に飲んではいけない薬(禁忌)」を知っているか

国家試験(実践力)

  • 病気ごとに「最初に使うべき標準的な薬」がわかるか
  • 臨床でよく使われる薬の「副作用」を予測できるか

定期試験で単位を落として再試験になった場合の動き方は、薬学部の再試験対策(留年を回避する直前の段取り)にまとめています。

5. 今の自分は、どちらを優先すべきか

薬理学の勉強法は、直近の目標がどちらかで力の入れどころが変わります。近い方を選んで、上のチェック項目を見直してみてください。

直近の目標が「定期試験・CBT」の場合

まずは代表的な薬の「作用の仕組み」を一言で説明できるか、「一緒に飲んではいけない薬(禁忌)」を知っているかの2点を優先してください。ここでつまずいて再試験になった場合の動き方は、薬学部の再試験対策(留年を回避する直前の段取り)にまとめています。

直近の目標が「国家試験」の場合

「病気ごとに最初に使うべき標準的な薬がわかるか」「副作用を予測できるか」を軸に、過去問で間違えた選択肢について、なぜ間違いかを一つずつ潰していく学習に重心を移してください。この記事の下にある薬理学の個別指導の案内もあわせてご覧ください。

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