薬学部に入学が決まりました、基礎から効率よく授業の受け方をおしえてもらいたいです

現在、ある薬学部に入学が決まりました。しかし、理科、数学の基礎が十分に身についているとは言えず、不安を感じています。基礎から大学の授業に効率よく対応できる方法を教えてください。

薬学部への入学、おめでとうございます。しかし、授業についていけるか、基礎が足りていないのではないかという不安もあるかもしれません。でも、大丈夫です。今のあなたに必要なのは、焦らず、確実に「できること」を積み重ねることです。大学に入ると、授業のスピードは想像以上に速くなり、専門用語が飛び交い、計算も頻繁に出てきます。少し気を抜けば、あっという間に置いていかれるかもしれません。しかし、入学前に基礎を固めておけば、授業がスムーズに理解できるようになり、学びの負担を大きく減らせます。「もっと早くやっておけばよかった…」と後悔するより、今できることを始めることが大切です。

薬学の学びに直結する基礎として、まず数学の習得が不可欠です。微分・積分、対数、統計などの高校レベルの数学を復習しておくことで、薬物動態や統計分析などの計算に対応しやすくなります。特に「チャート式(黄・青)」や「大学の数学がこんなにわかる本」を活用し、毎日1問ずつ解く習慣をつけることが効果的です。また、濃度計算やpH計算といった薬学特有の計算問題にも慣れておくと、講義での理解が深まります。次に、化学の基礎を固めることも重要です。酸塩基平衡、化学平衡、電気化学といった分野は、薬の作用機序や製剤の理解に直結するため、「高校化学の教科書」を使って1日1単元ずつ復習し、「化学基礎問題精講」で問題演習を行うことが効果的です。

さらに、生物の知識も薬学には欠かせません。薬がどのように作用するのかを理解するには、まず人体の仕組みを知る必要があります。細胞、生体成分、代謝、遺伝などの基本を押さえておけば、生理学や薬理学の授業でスムーズに知識を積み重ねることができます。「生物基礎の教科書」を使って概念を整理し、「生物標準問題精講」で演習を行うと、より定着しやすくなります。

薬学部に入ることがゴールではなく、ここからが本当のスタートです。「苦手だから」と避けていたことも、今取り組めば、未来の自分を助ける力になります。小さな一歩でも積み重ねることが重要です。「入学前にやっておいて本当に良かった」と思えるように、今の時間を有効に使いましょう。努力したことは、必ずあなたの力になります。薬学の世界で、あなたの知識が誰かの命を救う日が来るかもしれません。その第一歩を、今から踏み出しましょう。

受付時間 10:00~18:00
(土日祝日、年末年始、夏季休業日を除く)
受付時間 10:00~18:00
(土日祝日、年末年始、夏季休業日を除く)