薬理学を得点源に!国試を見据えた効率的な勉強法と必須知識

薬学部 薬理学対策

薬理学は覚えることが多い科目です。ただし、学び方を工夫すれば効率的に得点につなげられます。薬を個別に丸暗記するのではなく、「似た働きをする薬をまとめて覚える」「間違いの理由をしっかり考える」など、実践的な学習法を採用してください。


はじめに:学習の方針

薬理学は薬の名前・作用・副作用・使い方など情報量が多く負担になりがちです。まずは「何を優先するか」を決め、学習を小さく回すことが大切です。以下の方法は、国家試験の出題傾向を踏まえた現実的な進め方です。


なぜ名前だけ覚えるのが不十分か

  • 最近の国家試験では「なぜその薬が使われるか」を問う問題が増えています。
  • 薬の名前だけ覚えても、似た薬の違いや臨床の場面では対応できません。
    したがって、作用の仕組みと臨床での使い方を結びつけて学ぶことが重要です。

効率的な学習法(実際にやること)

1) 過去問で「なぜ間違いか」を考える

問題を解いたら、正解だけで終わらせず「なぜほかは間違いなのか」を1つずつ説明できるようにします。これにより、選択肢の読み違いや用語の混同を防げます。

2) 似た働きの薬をまとめて覚える

例えば「β遮断薬」や「スタチン」のように、働き方が似ている薬をグループにして学びます。まず代表的な薬を押さえ、その共通点と注意点を覚えると効率的です。

3) 「仕組み→病気への使い方→副作用→注意点」の流れで覚える

薬については、なぜその薬が病気に効くのか、どんな副作用が出やすいかを順番に整理します。話の流れとして覚えると記憶に残りやすいです。

4) すぐに調べる習慣をつける

疑問が出たら教科書や添付文書で確認する習慣をつけます。一次情報に当たることで、知識の正確さが高まります。


試験対策の優先順位

  • 短期(CBT・定期):代表的な薬と作用、副作用、禁忌を確実に押さえる。
  • 中期(国家試験):主要な病気ごとに標準的な薬の使い方を理解する。新薬よりも臨床でよく使われる薬を優先。

毎日続けられる学習サイクル(目安:30分)

  1. 5分:今日のテーマを決める(例:高血圧薬)
  2. 15分:過去問や短問を解く(誤答に印を付ける)
  3. 10分:誤答の理由をメモし、代表薬の要点をカードにまとめる
    → 翌日と3日後に誤答のみ解き直す(間隔を空けた復習)

チェックリスト(自己点検)

  • それぞれの薬の代表的な使い方を3つ以上説明できるか
  • 代表薬の作用の仕組みを一文で説明できるか
  • 代表的副作用と注意点を挙げられるか
  • 主要疾患の標準的な薬の流れを説明できるか

よくある失敗と簡単な対処法

  • 薬名だけ覚えて終わる → 似た働きの薬をまとめて、その共通点と違いを押さえる。
  • 誤答分析をしない → 解いた問題に「なぜ誤りか」を1行書く習慣をつける。
  • 復習を忘れる → 翌日と3日後だけでも誤答を解き直す。

すぐできる今日のアクション(5分でOK)

  • 今日のテーマ(例:糖尿病薬)を決め、代表薬1〜2剤の作用と主な副作用を1枚のカードにまとめる。
  • 明日、そのカードを声に出して説明してみる(想起練習)。

参考(日本語の教科書・公的資料・サイト)

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