家と大学が離れていて通学時間がかかります

大学3年生ですが、2年生を2回繰り返し、今回も留年しそうです。本人に聞くと実習はすべて単位が取得でき、試験も自分では勉強しているといいます。本人は薬剤師になりたいと強く思っています。家と大学は離れていて通学時間がかかります。今後、本人から具体的に相談したいのでお願いします。

薬剤師になりたいという強い気持ちがあることはとても素晴らしいです。その思いを大切にしながら、これからの勉強の進め方を一緒に考えていきましょう。

現在、実習はすべて単位を取得できているとのことなので、実技やレポート作成には問題がないようですね。しかし、試験で結果が思うように出せずに留年が続いている状況は、勉強方法や学習習慣に何らかの課題がある可能性が高いです。「勉強している」と言っても、結果が伴っていない以上、勉強方法が合っていない、または勉強量が足りていないことが考えられます。そのため、まずは現在の学習状況を整理し、改善のための方法を考えていきましょう。

1. 勉強時間の確保と活用方法

まず、1日平均どれくらい勉強しているのか、どのように時間を確保しているのかを把握することが重要です。講義後すぐに取り組むのか、夜型なのか、通学時間をどのように活用しているのかなど、現在の学習習慣・体制を見直すことで改善点が見つかるかもしれません。

日々の生活習慣と時間の使い方も、学習効率に大きく影響します。通学時間が長い場合、移動時間を有効に活用することが大切です。例えば、暗記系の学習では単語カードやアプリ(Quizletなど)を活用し、音声学習として薬理や製剤の要点を録音し、聞きながら復習するのもひとつの良い方法です。さらに、講義ノートを見直し、前日の授業内容を確認して理解を深めることも効果的でしょう。

また、授業の合間や昼休みなどの隙間時間も活用できます。次の授業の予習や小テスト対策を行い、昼休みには友人とクイズ形式で問題を出し合い、就寝前の10分間でその日に学んだことを振り返ることで、記憶の定着を促進できます。毎日の行動をパターン化し、無駄な時間を削減することで、勉強時間を確保しやすくなります。

2. 効果的な勉強方法の見直し

勉強方法に問題がある可能性もあります。例えば、

  • ノートを取るだけになっていないか
  • 暗記中心で理解が不十分なまま進めていないか
  • 特に薬物動態の計算問題を避けていないか

これらの点を見直すことが必要です。試験対策としては、過去問や類似問題を十分に解き、間違えた問題の分析を行い、記憶を定着させる工夫(反復やアウトプット)ができているかどうかを確認することが求められます。

特に薬物動態や製剤学が苦手な場合には、「公式を暗記する」のではなく、「なぜその式になるのか?」を考え、図やグラフを使って視覚的に整理しながら理解を深めることが大切です。計算問題に取り組む際には、「解法パターン」と「公式の使いどころ」を理解し、具体的な過去問を解きながら弱点を克服していくと良いでしょう。

また、可能であれば試験本番を意識して時間を測って解くことで、実際の試験に慣れることもひとつのアイデアです。学習環境の工夫も重要で、家で集中できない場合は大学の自習室や図書館を活用し、スマホやゲームの誘惑を断ち切ることも効果的です。勉強仲間を作り、お互いに問題を出し合うのも良い方法です。

3. 具体的な相談について

もし今後、勉強の進め方や試験対策について具体的に相談したいことがあれば、どんなことでも気軽に話してください。今の勉強のやり方で不安に思うことや、なかなか点が伸びない科目・分野があれば、それを一緒に整理しながら、あなたに合った効率的な勉強方法を考えていきましょう。

通学時間が長く、勉強時間の確保が難しいかもしれませんが、限られた時間の中でもできる工夫を提案できますし、一人で悩まずに相談してもらえればと思います。これからも、薬剤師になるという目標に向かって、一緒に良い方法を見つけていきましょう。

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